エンドユーザ様端末からのHPSSの利用

作成日 2006年1月26日 最終更新日付 2010年8月20日 

[1]HPSSの稼働をテストしたLinuxの種類.... 1

[2]機構内からのHPSS利用について... 1

[3]遠隔地からのHPSS利用について... 4

[4]新規プラットホームの稼働確認について... 5

 

[1]HPSSの稼働をテストしたLinuxの種類

現在、こちらでHPSSの稼働をテストしたLinuxの種類 については、下記を参照ください。

http://kekcc.kek.jp/service/hpss/uguide/hpss73_reg_test_p.html

お手元のLinuxが上記のバージョンと異なる場合、HPSSが稼働しないこともありえます。ご理解お願いいたします。

[2]機構内からのHPSS利用について

次の前提を備えたマシンをご用意お願いいたします。

スムーズに接続試験をするためには、下記の順序での稼働確認をお勧めします。

(1)?? Kerberos kinitの稼動確認

最初にKerberos構成ファイルを下記のサイトからダウンロードし、kinitコマンドによる認証の接続を試行ください。

(/etc/krb5.confにファイルを書きますので、既存ファイルがある場合にはバックアップを取得しておいてください。)

http://kekcc.kek.jp/service/hpss/uguide/hpss/krb5.conf

次に下記のURLからHPSS導入用の conf とbin(binary)パッケージをダウンロードしてください。

http://kekcc.kek.jp/service/hpss/uguide/hpss/hpss73_reg_test_p.html

最初にconf、次にbin(binary)の順番で、userid rootで/でgtar -xzvfファイルを展開してください。

次にkinitの試験をしてください。下記のようにエラーなしなら、OKです。

ibm-yama@cucd2:/home/ibm-yama>kinit ibm-yama

Password for ibm-yama@CC.KEK.JP:

ibm-yama@cucd2:/home/ibm-yama>

(2)   Kerberos-ftp

次に、Kerberos-ftpの動作を確認お願いいたします。

下記のとおり、事前にkinitが必須です。kftpaliasが利用可能です。

ibm-yama@cucd2:/home/ibm-yama>kinit ibm-yama

Password for ibm-yama@CC.KEK.JP:

ibm-yama@cucd2:/home/ibm-yama>

ibm-yama@cucd2:/home/ibm-yama>alias kftp

kftp='/usr/kerberos/bin/ftp hco01.cc.kek.jp 4020'

ibm-yama@cucd2:/home/ibm-yama>

ibm-yama@cucd2:/home/ibm-yama>kftp

Connected to hco01.cc.kek.jp.

中略

Name (hco01.cc.kek.jp:ibm-yama):空エンターまたはユーザ名

中略

Using binary mode to transfer files.

ftp> cd /hpss/ce_g/ibm

250 CWD command successful.

ftp> pwd

257 "/hpss/ce_g/ibm" is current directory.

ftp>

(3)   pftp

次に、pftp (HPSSのftp)の動作を確認お願いいたします。

動作を確認するためには、下記の場所からHPSSの構成ファイルとバイナリをダウンロードしてお手元のlinuxマシンに導入ください。(/opt/hpss_instおよび/opt/hpssおよび /var/hpss以下にファイルを書きますので、既存ファイルがある場合にはバックアップを取得しておいてください。例: cd /opt; mv hpss_inst hpss_inst.2010_0811 注:ここで2010_0811は日付の例)

 http://kekcc.kek.jp/service/hpss/uguide/hpss/hpss73_reg_test_p.html

画面例:下記のように事前にkinitが必須です。pftpaliasが利用可能です。

ibm-yama@cucd2:/home/ibm-yama>kinit ibm-yama

Password for ibm-yama@CC.KEK.JP:

ibm-yama@cucd2:/home/ibm-yama>

ibm-yama@cucd2:/home/ibm-yama>alias pftp

pftp='export LD_LIBRARY_PATH=/hpss_src/ftp/lib:/opt/hpss/lib:/opt/hpss/lib:; /hpss_src/ftp/bin/pftp_client hco01.cc.kek.jp 4021'

ibm-yama@cucd2:/home/ibm-yama>

ibm-yama@cucd2:/home/ibm-yama>pftp

Connected to hco01.cc.kek.jp.

220-#

#   begin_generated_IBM_prolog

中略

Pwidth set to default(1).

Multinode is Disabled.

ftp> cd /hpss/ce_g/ibm

250 CWD command successful.

ftp> pwd

257 "/hpss/ce_g/ibm" is current directory.

ftp>

(4)   HPSS client API - hpssls

次にclient APIのhpssls動作を確認お願いいたします。(hpsslsのHPSSツールが/opt/hpss/kek/examplesで利用可能)

上記(3)でダウンロードしたパッケージにclient APIが含まれていま注:事前にkinitの実施が必要です。

(5)   HPSS client API ? hpssputhpsscat

次にclient APIのhpssput/hpsscat動作を確認お願いいたします。(hpssputhpsscatのHPSSツールが/opt/hpss/kek/examplesで利用可能)

 成功したら、稼働確認は終了です。失敗したら、次の手順に進んでください。

Linuxホストが複数ネットワークインタフェースを持っている場合には、HPSS_API_HOSTNAME環境変数がdefault値のままでは、hpssputhpsscatに成功しないことがあります。その場合には、下記の手順で確認・変更ください。

1.自マシンでhostnameコマンドを実施し、そのIP-addressを調査ください。

2.それは、自マシンからhco01へ通信する出口の経路のIP-addressと一致していますか?

3.一致していない場合には、hpsscat/hpssputが出来ません。下記の手順で変更・確認ください。

1. 環境変数の設定・確認

自マシンの複数のIP-addressの中で、hco01との通信経路のIP-addressを環境変数 HPSS_API_HOSTNAMEに設定ください。

注:下記の例では192.168.182.90です。この数字をご利用のマシンにあわせて、適切に書き換えて実施ください。    

ibm-yama@cw004$export HPSS_API_HOSTNAME=192.168.182.90

ibm-yama@cw004$env|grep HPSS

HPSS_API_HOSTNAME=192.168.182.90

ibm-yama@cw004$

2.環境変数を変更した状態で、hpssputhpsscatを稼働確認してください。

3それに成功したら、下記のファイルを変更ください。

失敗したら、ご連絡ください。その場合の原因の例:ネットワーク通信が双方向可能になっていない可能性があります。

/var/hpss/kek 以下に HPSS 環境定義スクリプトファイル( hpss.sh, hpss.csh )の中身のHPSS_API_HOSTNAME の定義箇所を以下のように変更ください。

注:下記は、自マシンの複数IP-addressの中で、hco01との通信経路が、192.168.182.90の例です。この数字をご利用のマシンにあわせて、適切に書き換えて実施ください。

 hpss.sh

export HPSS_API_HOSTNAME=`hostname -f`

export HPSS_API_HOSTNAME="192.168.182.90"

 

hpss.csh

setenv HPSS_API_HOSTNAME `hostname -f`

 

setenv HPSS_API_HOSTNAME "192.168.182.90"

以上が完了しますと、そちらのサイトからアクセス可能なインタフェースの稼働確認が完了です。

[3]遠隔地からのHPSS利用について

(1)?? Cisco-SwitchのFiltering設定変更

遠隔地からのHPSSへの通信を実現するためには、Cisco-SwitchのFiltering設定変更を伴いますので、事前にHPSS利用マシンのIP-address/hostnameを教えてください。

今後も、遠隔地からのHPSSへの通信が発生するたびに、Cisco-Switch変更を伴いますので、事前にご連絡いただけますようお願いいたします。できましたら、一週間くらいまえに連絡いただけますとスムーズです。

(2)?? DNS以外の名前解決

遠隔地のマシンはDNS登録できないことがありえます。DNS登録されていないマシンについては個別にご相談ください。遠隔地のマシンのIP-address/hostnameをHPSSサーバ群に登録することで、通信を可能にします。

ネットワーク環境によってはご希望に添えない場合がありますので、ご理解お願いいたします。

 

[4]新規プラットホームの稼働確認について

テスト済み以外のプラットホームへのHPSS利用のご希望については、個別相談とさせてください。

また、導入・稼働確認については、エンドユーザ様のマシンをお借りしてのテストをお願いしたいと考えています。

エンドユーザ様マシンで実施をお願いしたいこと

・ 上記[1]で紹介しました前提を満たすマシンをご用意お願いいたします。

・ その後、リモートからログインさせていただき、導入・稼働確認を実施させていただきます。

 

上記各件につきましてのお問い合わせは、consult@kek.jpへお願い致します。

以上

更新履歴

2006年1月26日作成

2010年6月18日更新

2010年8月20日更新 HPSS 7.3 upgradeに伴う変更